今回、お話を伺ったのは神戸市東灘区にある、株式会社ナリスコスメティックフロンティアの工場長、高見さん。
化粧品の製造を行なう会社で、「for others 人様のために」を経営理念に掲げ、障がいのある方の雇用も積極的に行なっており、59名いる社員のうち、16名は障がいのある方とのこと。そんなナリスコスメティックフロンティアさんに、福祉事業所とお仕事をしてみてどんなメリットがあったのか、お話を伺いました。
どんなお仕事をお願いしましたか?
仕事をお願いしたのは、「ケア工房ひらの」という事業所です。ふくしワザのパンフレットを見たことがきっかけで、敷地の緑地部分の草刈りをお願いしました。元々は一般の企業に依頼していたのですが、福祉事業所に変更することで、三方良し(売り手良し、買い手良し、世間良し)になると考えてお願いしました。
お仕事を頼んでみてどうでしたか?
パフォーマンスに大変満足しています。とても丁寧に作業していただき、金額的にも民間企業と比べて安価でした。仕事を依頼することで社会貢献につながることがとても嬉しかったです。
はじめは「どこまでできるのだろう?」と不安もありましたが、淡々と丁寧に作業される姿を見て、その不安はすぐになくなりました。最後は作業報告書も提出してくださいました。以前お願いしていた民間企業では報告書がなかったので驚きました。
また、工場の土地は借地なのですが、土壌汚染のリスクを考え、除草剤を使わずに作業することを提案してくださいました。私たちとの会話のなかで、私たちに合った最適なプランを提案してくださり、さすがはプロだなと感じました。
福祉事業所とのお仕事で気をつけることなどはありますか?
一般企業と仕事をするときも同じだと思うのですが、両者でゴールを共有することが大切です。こちらがお願いしたい内容を明確に伝えて、コミュニケーションを密にとることが重要だと思います。
他にも頼んでみたいお仕事などはありますか?
まず福祉事業所でどんな仕事ができるかを知る必要があります。そのためには私たちが勉強しなければなりません。勉強して常にアンテナを張り、「この仕事も福祉事業所にお願いできるかもしれない」と考えて行動しようと思います。ふくしワザをきっかけに多くの企業が福祉事業所と一緒に仕事ができる機会が増え、三方良しになれば良いなと思います。
依頼した企業:株式会社ナリスコスメティックフロンティア
受注した事業所:ケア工房ひらの
受注内容:草刈り